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最近聴いているアーティスト4組 – INJI, Yaeji, serpentwithfeet, Cybermilk chan.

お久しぶりです。多忙でブログが更新できなかったのですが、少し余裕ができたので聴いてる音楽の更新記事など。

最近は張り上げるというよりは囁くような、かわいい歌声とエレクトロを組み合わせたような、そんな楽曲が増えてきたなと感じます。

有名どころだと今大人気のpinkpantheress。

他にもPiri & Tommyとか。ドラムンベースとウィスパーボイスを組み合わせた作風は最近一気に増えた気がします。

Y2K(2000年代リバイバル)ブームの影響もあるでしょうが、宅録ミュージシャンが増えたことで室内でも録音できる、大声を使わなくて近隣に迷惑のかからないボーカルスタイルが増えたのかなと想像したりもします。

あとスタジオレコーディングにはつきものだった録音時間の制限から解放されたゆえか、声を何層にも重ねた作品が多くなったとも感じました。

もちろん声に限らず音をPCスペックの許す限り積み上げることは可能となっているわけですが、やはり声を重ねたときのハーモニーのもたらす多幸感は格別です。

音がたくさん重ねられている中、声は一番最初に耳に飛び込んできます。本当に強い楽器だなと思うわけです。

そんなわけで最近聴いているリリースの中から、ボーカルやコーラスが印象的だった曲を四つご紹介。

INJI – The One

S

SNSでバイラルヒットした、Inci GurunによるプロジェクトINJIの楽曲”The One”です。

このアーティストはSNSの使い方が本当に上手で、私もインスタでアーティスト本人が作った動画が流れてきたのが知るきっかけでした。

楽曲の美味しい部分を使った動画をたくさん投稿してるんですよね。

フルで聞くとどこを切り取っても動画に出来そうな聞き応え抜群。2分40秒という短めの楽曲にラップやコーラスなど展開が濃縮されています。

一度耳にすると頭から離れないファンキーなリズムの導入部分にさりげない声の重ね方で緩急をつけたラップパート。

飽きさせない展開と丁寧に重ねられたコーラスラインがとても綺麗で気に入りました。他アーティストによるリミックスも好きですけど、トラックの雰囲気はこのままで5分くらいのクラブミックスとかも聞きたいです。

ミックスやアレンジ、SNSの使い方も含めてインターネットカルチャーとクラブカルチャーを上手く消化して両立している感じが今っぽいなと思いました。

PVもパワーいっぱいで元気になれる雰囲気。バービー人形?がストップモーションで踊りまくるリリックビデオも好きです。

INJI – The One(Official Video)
Lyric Video

Yaeji – For Granted

大好きなYaejiの新リリース。ハウスな雰囲気のEP、不思議可愛い世界観のエレクトロポップの前作ときて、今作はまた違う感じ。

ボーカルとアナログ感あるシンセ、ビートの一つ一つの要素が非常にリッチで綺麗な音。ドラムンベースの要素が気持ちよく入りこむ後半の展開も、今のトレンドを自分流に乗りこなす感じでかっこいい。ボーカルのハーモニーもより進化して耳がとても幸せ。

ハンマーが印象的なミュージックビデオは監督もアーティスト本人。視覚込みでYaejiの作り出した世界に入り込めます。

最新作のMVも必見。おじいちゃんがめっちゃかわいいです。

Cyber milkちゃん – 天使ちゃんはslut

誰でも曲をアップして誰でも聴ける音楽サービスSoundcloud、そこで最近盛り上がっているサンクララップと言われるものがありまして。CyberMilkちゃんはフィメールラッパーです。

Cyber Milkちゃんのこの歌は地雷系やメンヘラといった日本のKawiiカルチャーをヒップホップにすごく自然に溶け込ませてい耳で聞いて気持ちいい言葉選びがすごく好きです。

Kawaiiサウンドが散りばめられたスローテンポなトラックを緩急自在なラップで乗りこなして言って、聞いていてとても楽しく癒されます。

この曲も聴いています。細かいリズムを刻む日本語のラップが気持ちよく、英語のメロディーラインもキャッチーで、声の掛け合いが楽しいです。バイクの音のサンプリング から曲につながっていくのも面白くて好きです。

この前配信されていた彼女の100% Electronicaでのバーチャルライブもとても良かったです。

色使いやポリゴンの粗いCG、途中の100% Electronicaのメンバーの歓声なんかが2000年代のテレビ番組っぽくて好き。

360°画面をグリグリ動かせるライブ映像。レーベルのリーダーであるカリスマGeorge Clantonをはじめとした100% Electronicaのメンバーがソファでわちゃわちゃしてるのを見れるのが面白いです。

serpentwithfeet – Gonna go

ボルチモア出身でロサンゼルスを拠点に活動するエクスペリメンタルR&B・アーティストです。

優しく細いハーモニーを何層にも重ねたボーカルラインがとても好きです。

ライブ版でもめっちゃ歌上手いんですよね。R&Bシンガーとしての実力もものすごい。

ピアノを弾きながら複雑なリズムのフレーズを軽々歌いこなしていて、かつCDとほぼ変わらない歌うまという。

このライブはアコースティック演奏で、彼のトラックの特徴であるハーモニーなしのソロボーカル一発勝負です。だけどアップライトの優しい音に彼ののびやかな声が合わさって、シンプルだけれど重厚なサウンドになっています。間に聞こえる息まで美しくて、音源化して配信して欲しいクオリティ。

serpentwithfeetは2年前リリースされたアルバムDeaconが大好きでした。

いいアーティストだなーと思っていたらBjorkとコラボもしてたんですね。

Bjorkの2017年のアルバム”Utopia”の楽曲Blissing MeをRemixしています。両者のボーカルがたっぷり聴けるRemixです。

Bjorkの最新作”Fossora”でも楽曲Fungal Cityで共演しています。Bjorkの強い声に絡むserpentwithfeetの柔らかいハーモニーが好き。本当きれいな声しています。

そんな感じでした。四者四様に素晴らしい声の持ち主だと思います。

ブログの一つとして、こういう聴いてる音楽とかを備忘録的に書いていくのもいいなあと思いました。

お読みいただきありがとうございました!

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