こんにちは、今回取り上げるのはPure Lifeからリリースされた、ウクライナのプロデューサーCMD094のアルバム/ゲームAriaについてです。
プレイはしたけどそう言えば書いてなかったなあというのと、本日Koji Nakamuraさんや食品まつり a.k.a foodmanさんがこのアルバムについて呟いてまして、日本語で解説してるところがなかったので是非この素晴らしいリリースについて書いておきたいなと。
Aria – CMD094について
Ariaは2022年6月にマンチェスターのレーベルPure LifeからリリースされたCMD094のアルバムと、そのアルバムの世界観を元に作られ、2023年7月に同じくPure Lifeレーベルからリリースされたゲームです。
ゲームより先にアルバムがあった感じで、アルバムと並行してかアルバムが完成してからゲームが作られた形ですね。
サウンドトラックというよりはゲームの形をしたアルバムの一形態といった感じ。
このゲームAriaは旅人が謎の声Ariaに導かれて世界を旅するコンセプト。
水晶や水面などが煌めく世界を、CMD094の美しい音楽とレトロなブラウン管風のCRTフィルターと共に楽しむゲームです。
ゲームを作ったのはPure LifeのイベントでVJやリリースのオーディオビジュアルの多くを担当しているR3Nです。シナリオはCMD094とともにエレクトロユニットKuroi Ame で活動するPanta Rheiが担当。
作者的にイチオシなのは光の海のなかを歩くステージ。助言を求めSenseiなる人物を探す途中様々な人に出会うのですが、なんとそこにはPure Life周辺アーティストたちの姿が。
この光の海ステージにはレーベルを追っている人にはクスリとできるネタがたくさん仕込まれていて、例えばBrother Sangamに話しかけた時にFireだのBeautだの謎の言葉をぽつぽつ喋るんですが、これはレーベルアーティストSangamがSoundCloudで他のアーティストの曲へコメントするときいつもそんな感じだからとか。
例えばElegance of the Damnedのお馴染みのキャッチフレーズが聞ける場所とか。
例えばCRYOSAUNAに話した時のイビキネタやEx AquisのEvil manはPure Live Londonでおこったことの身内ネタだとか。
この辺の裏事情は先日のゲームリリース記念の配信で製作者がゲームをプレイしながら話していました。他にも正規ルートから外れて寄り道した先にもシニカルなネタが仕込まれていたり。多すぎて紹介しきれませんが結構小ネタで遊んでますね。
そんなファンサービス的な要素もありますが、ゲーム全体の雰囲気もとても良いのでおすすめです。
JRPGに影響を受けたどこか切ない世界観にCMD094の音源がバシバシハマってる傑作です。フリーダウンロードでサクッと遊べるので皆さんもプレイしてみてください。
アルバムも是非是非。