こんにちは。最近気に入っているリリースを紹介するCatfeeder Release Raderの更新です。
今回紹介するのはパリのラップクルーLes Tontons FlingueursのメンバーでもあるLpeeが9月にリリースした楽曲Ça ou rienです。
2stepトラックに穏やかな声で刻まれるフランス語のリズミカルなラップが心地よい楽曲です。
この曲のMVがすごく私のお気に入りです。全編をモノクロのシンプルな映像をまとめたMV。
程よく力が抜けていながらも字幕やエフェクト、クリップの切り替え方などがバシバシに決まっててかっこいい。
私フランス語はさっぱりなんですけれど、このMVは歌詞の英訳字幕付きなのでなんとか意味を拾えました。
これ歌詞もめちゃくちゃいいですね…、シニカルで挑発的な部分と内省的な部分のバランスが絶妙だと思います。
Lpeeさんは自身のインスタにフリースタイルラップの動画も上げてらっしゃるのですが、そちらも心地よいリズム感と柔らかい声が堪能できて大好き。
先ほど名前をあげたラップクルーLes Tontons Flingueursはブレイクビーツやトラップなどアメリカのヒップホップに影響を受けた曲が多くみられるのですが、Lpeeのリリースは2stepやGrimeなどUKラップカルチャーの流れを汲んだ楽曲が多めですね。
私は楽曲、ファッション、映像作品、ライブパフォーマンスなどLpeeさんの作品全てに共通する匂いがとても好きです。ストリートカルチャーに影響を受けつつも自分の色に昇華できている感じで、それを肩肘はらず自然にやれてる感じがとても良い。
Lpeeの他の楽曲はBayass, D6 & Hash 24 との共作曲 Dans la villeもキャッチーでとてもかっこいいのでそちらもぜひ。