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Kagami Smileが”Ghost Dream”をOpal Tapesからリリース、VaporwaveやDreampunkから新しい世界へ

こんにちは。5月も半ばで一気に蒸し暑くなってきましたね。

私が最近買ったカセットについて紹介したいと思います。

Kagami Smileについてです。

彼はもともとイギリスのレーベルDream Catalogueやその周辺のレーベルからリリースを重ねてきたアーティスト。Dream Catalogueが提唱するジャンル、Dreampunkの草分け的存在でもありました。そんな彼がVaporやSci-Fiのビジュアルを脱ぎ捨ててコアなファンを抱えるカセットテープレーベルOpal Tapesからリリースした”Ghost Dream”。

買うしかないでしょって注文しましたよね。

ディストーションが深くかかった荒く美しいアンビエントに、加工されてもおぼろげに聞こえてくるボーカルがまさに「幽霊の夢」というタイトルにぴったりです。

全編通して彼の思う夢の世界がバッチリ表現されていて、曲が進むにつれて陶酔的な夢の世界に引き込まれていきますね。良い。

これはこの作品に限らずなんですが、彼の音楽のキックって少し心臓の鼓動を思わせる音色とリズムをしているのですよね。それが安心感を生むとともに少し心臓をドキドキさせます。ここでも相反する二つの要素。

全体を通して正反対の要素を一つの作品に落とし込むのが上手い人だと思っています。静と動、切なさと安心、無邪気さと残酷さ、みたいな。

ちなみになんですが、彼のインスタを見ると、アートワークがどれもめちゃくちゃかっこいいです。自身でデザインしたものもあり、他の人のデザインもありですが、どれもキレキレです。

今回のOpal Tapesのリリースもデザインが非常にかっこいいですね。私の好きなカセットのデザインはこれです。

彼の作品はいくつかカセットで持っていますが、個人的にはレコードがすごく似合う音楽だと思うのです。

本名はRyan Hill。非常に気さくで話しやすい人柄で、筆者も実はお友達です。彼と会ったのは2年ほど前。最初はDream Catalogueのリリースを聞いて「なんかすごいパワーの人がいる!かっこいい!」と気になっていた存在です。

(ちなみに私が彼を知るきっかけになったリリースは諸事情により消えてしまっています。リプレスを強く希望いたします。本当に。)

代わりに彼のリリースで好きなものを。

そんな感じでどんな人がこれを作っているのか気になっていたところから友達の仲介もあり話すように。その時は出身地が中国の深センになってたので中国の方かと思ってたんですけどね。実際深センに住んでいたこともあるようですが現在はアメリカ在住だそうです。でも中国に移住する気満々だそうですよ。

ちなみに先ほど少し触れたDreampunkというのがブレードランナーのようなSF映画やAKIRAや攻殻機動隊をはじめとした日本のアニメとビジュアルの世界観を共有しているジャンルなので、なるほどと言ったところ。

しかし彼の音楽には不思議な包容力があり、そういったサイバーパンク的世界観とも、Opal Tapesのような実験的サウンドのレーベルにもピタリと収まってしまう不思議。それでいて彼のサウンドはしっかり確立されていて、一聴して「Kagami Smileの音だ」とわかるほど個性の非常に強い音楽を作る人でもあります。

聞いてみると好きな作家は安部公房や村上春樹だとか。Shinichi Atobeの影響も語ってくれたり、日本をはじめとしてアジアの文学や映画、音楽に明るい方です。

そしてこのOpal Tapesは筆者の大好きなレーベルの一つなのですが、これを教えてくれたのもKagami Smileだったりします。そこからの彼のリリース。感慨深いものがありますです。

彼はもともとハードコアなパンクが好きでドラムを叩いたりしていたようで、美しいアンビエントサウンドですがこの音の圧とどこか破壊的な感じはそういった音楽遍歴から来たものかと納得です。

そういった強さと、夢からインスピレーションを得たという繊細さ。二つが絶妙なバランスで合わさった作風

また彼はレーベルForgot Imprintを主催しつつ作家活動を行なっているのですが、レーベルからコンスタントにいろんなミュージシャンの音楽をリリースしつつ本人も大体月に2つずつ程度アルバムをリリースしています。月二本って。体力無尽蔵かよ。

それに加えて香港のラジオ局HKCRで番組ホストを務めたり、今のりにのってるミュージシャンだと思います。

日本でも時の崖さんが主催するコンピに最近参加したみたいですし、日本でのリスナーも増えてそうな印象です。

コロナが収まって引っ越ししたら日本でもツアーを考えているそうなので、彼のリリースを要チェックです。そしてみんなでライブで踊ろうよ。

読んでいただきありがとうございました。

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