oookay!!!の”夜の街”を聞いて感じる夜の匂い。

こんにちは。夜も暑くなってきたので、oookay!!!ってバンドを聞いていました。

oookay!!!さんは東京で活動している三兄弟バンドさんですね。長男さんがギターボーカル、次男さんがベースボーカル、三男さんがドラムボーカル。

三兄弟バンドってあまり聞かない編成ですね。アメリカにRadkeyっていう三兄弟ロックバンドさんがいるのと、あとは有名どころだとJonas Brothersとかでしょうか。ただ日本国内だと私はあまり知らないです。兄弟仲良いっていいね。

そんな3ピースの彼らが2020年にリリースした夜の街って曲を聞いてます。

キックはかなり重くって、ボーカルにはガッツリボコーダー。すこしよれたリズムと切々とした歌詞がなんだか胸にキュッときます。

ドラムマシンの音色が目立つレゲエな雰囲気だけど、所々トラップっぽい要素も入ってるなって思ったり。だけどメロディラインや曲の構成的にはJ-popぽさもあってキャッチーだったり。最後に向かって音が重なってくところも迫るものがあって良いです。

そしてそういった、DIYゆえに剥き出しになった雑食さから伝わる「ああ、音楽めっちゃ好きなんだなー」って感じが素敵です。ていうか私が小さい頃聞いていた音楽の匂いにかぶるところがある。きっと年齢近かろう。

夜の街というタイトルからもわかる通り、ラップパートではやっぱりアクリル版やマスクなど2020年っぽいワードが。
でも曲全体は2020年に寄りすぎず、メインボーカルの普遍的な言葉で紡がれたラブなイメージで一貫してますね。なんかあったかい感じ。

ラブ。夜の街へのラブ、人間へのラブ、音楽へのラブ、レゲエって言ったらやっぱラブ。

あとこれは極個人的な感想なんですが、声が低い男性ボーカル好きなんですよね。なのでこの曲のメインボーカルの声質がつぼ。これは単なる僕のフェチ。でもきっとモテる声。それもラブ。

“夜の街"はRemixとしてKBMさんという方のラップなどが足されたバージョンも公開されてます。こっちはよりレゲエやコロナの状況を意識した歌詞。

同じトラックでも歌詞次第で「夜の街」という名前が違って聞こえて面白いです。

oookay!!!さんは個人的に縁があったのもあり過去のリリースも聞いているのですが、このアルバムのDiveって曲が好きです。

ベース大好きマンだからってのもありますが、R&Bとインディーロックとギター小僧な匂いと、いい感じに好きなもの差し込んでる感じがよき。途中でドラムのリズムがシャッフルっぽくなったりとかそういう遊び感が好きですね。きっとライブで聞いたらなお素敵。

このアルバムは他の曲もグランジっぽいギターやコード進行に合わせてるビートがレゲエちっくだったりとか、Led Zeppelinの匂いを感じさせる曲とか、ギターを全開に引き倒す系ギターソロだとか。
音楽好きな人が好きな音楽をガッツリ消化して作ってる様子が非常に好きです。

2019年に出してた"Nobody’s Dance"って曲もR&Bっぽい揺れられる感じとロックな勢いが同居してたりして。
リミックス版はガッツリダンスなサウンドですがビートがよれてるおかげもあって、一筋縄ではいかないというか。そしてこれにもどこか漂う懐かしさ。

oookay!!!さんはTwitterを見るとPrinceお好きっぽいんですけど、全体のダンスなグルーブや細かいシャウトやノイズっぽい効果音の遊び方なんか、はっきりそのままではないんだけど言われてみると確かにぽいなあと。

リリース全体を通して感じるゆったりしたちょっとルーズな雰囲気と、それに対照的に歌詞や歌い方から漂うちょっと切なくなる感情というか、そういう余裕と切実さの共存してる感じが良き良きです。

彼らのビジュアルセンスも素敵だと思います。ロゴのマークとか、夜の街のアルバムジャケットと曲の合わさり方とか。

そういう一つ一つの要素が三兄弟バンドのDIYさにぴったりハマって気持ちいい。

あと長男さんはDJイベントなどでソロでも活動されてるみたいなんですが、その時の名前がChoookay!!!っていう。良きです。

!!!ってビックリマークが3つなのも三兄弟にはきっと大事。あと!!!って書くと別のバンド思い出しますね。

匂いという言葉を多用している今回の記事ですが、私音楽はジャンルで分けて聞くのがあんまり得意ではないのです。なのでたまに「もっと専門ジャンルはっきりしてた方がいいんじゃない?」と言われます。

しかし、別に分別なく音楽を好きになってるわけではなくて、何かによって私の中に明確に区分けされてる様な気がするんですよね。私はその「何か」を匂いと表すことが多いです。

そして夜の匂いってありますよね。嗅ぐとちょっとそわそわしてくる感じの、特に夏になると感じるあの匂い。そういうのをなんとなくoookay!!!さんのリリースを通して聞いて感じるのです。

よく世界観世界観って言いますが、私はあんまり好きな言葉ではございません。でもこういう、好きなことに拘った結果自然と生まれた何か、匂いのような温度のような何かって本当に美しいものだと思います。

そういったものを味わいたくて、音楽を聞くのだとこの記事を書いて、そしてoookay!!!さんの音楽を聞いて改めて思いました。

そうやって書いているうちに夜もふけてきたので今日はこれまで。

読んでいただきありがとうございました。

REVIEWoookay!!!,夜の街